ED治療薬の誕生する前から、男性の精力に悩んでいる方は多く、様々な食材が試されてきました。その中には実際に効果のあるものもあれば、こじ付けだったりする民間伝承のようなものまでさまざまです。
近年勃起や性欲に関する研究が進むにつれ、実際に精力が付く食べ物や食事が明らかになってきました。
以下では精のつく食材や食事についていくつか説明しています。

このページでは糖質や脂質、カロリー、コレステロールといった他の健康に影響のある食事については一旦置いておくことにしますのであしからず。あくまでも精のつくものについてです。

精が付くものの代表的な栄養素にタンパク質があります。
タンパク質は筋肉を作るもとになり、筋肉が作られるには男性ホルモン(テストステロン)が必要となり、男性ホルモンの分泌が維持されるには筋肉が必要となります。

タンパク質は豆類や肉、魚介類から得ることができます。
精力アップには豆類や魚介類からタンパク質を取ることをおススメします。魚介類は脂質が少なく消化しやすいタンパク質のため、普段から摂取するには適しているからです。
いつも定食を食べる時など、いつも肉料理が中心の食事が多いのであれば、意識して魚料理が主菜の定食を選んでみてはいかがでしょうか。

精の付く栄養素にタウリン、亜鉛、シトルリン、アルギニンがあります。
タウリンは栄養ドリンクに配合されているのを目にすることがあると思いますが、滋養強壮があるとされますが詳しくは肝機能の働きを向上させ血圧を下げ血流を改善する効果があります。
主にイカやタコ、エビ、しじみやあさりに多く含まれます。
特徴として水に溶けやすい性質があるので、鍋やみそ汁など汁までいただける料理がおススメです。ただし塩分の取り過ぎは血圧が上がり、血管に負担をかけることになるのでご注意ください。

亜鉛はセックスミネラルと呼ばれ精子の質を向上させ、精子量を増やす働きがあります。
主にカキ、カニ、赤身の牛肉などに含まれています。
他に舌の味を感じる部分(味蕾)の関係のあるミネラルです。
味が分からない、何食べても同じに感じるなどの味覚に異常が出る場合は亜鉛が不足している証拠です。

シトルリンは筋肉の合成や新陳代謝のアップ、血管を拡張させる効果がある栄養素です。
主にキュウリ、ヘチマ、ニンイク、スイカなどに含まれています
スイカは特にシトルリンが多く、最近の研究によるとバイアグラと同じ効果があるとして注目されています。

アルギニンも血管を拡張する働きにより、血流を向上させる効果があります。
鶏肉、豚のゼラチン、高野豆腐や納豆などの豆類、エビやマグロ・カツオなどの魚介類、ピーナッツや松の実などのナッツ類に多く含まれています。
南米のスーパーフードとして知られるマカはアルギニンが多く含まれた食材です。

日本では古来から精の付くもの食べ物として、スッポンやウナギ、山芋が有名です。
確かに栄養素も豊富な食材ではありますが、これらをたくさん食べたからと言ってすぐに精がつくものではなく、あくまでも民間伝承のようなものなのだそうです。
昔は今と違う食生活でタンパク質の摂取が少ない時代には、ありがたい存在だったのだと思います。

食べ過ぎや高カロリーな食事は肥満に繋がり、肥満はEDの原因にもなります。
現在健康志向にある欧米で注目の食事があります。
それは地中海式の食事です。
他の国の食事にくらべ、素材を生かした料理が多く、オリーブオイル、豆類、野菜や果物、ナッツ類、チーズ・ヨーグルト、全粒穀物が中心に使用されています。
魚介類や鶏肉などのタンパク質は週に数回にし、ごくたまに赤身の肉や小麦粉、バター、スイーツを取るのだそうです。
シンプルな調理法でとにかく「素食」が基本とのこと。そのため「世界一ヘルシーな食事」と呼ばれています。

精力がつく食事とは太らない食事になるのかもしれません。

普段一人暮らしで家でほとんど料理をしない方は、外食や外で買って来る弁当や出来合いの食事が増えると思います。
その中で多くなりがちな加工食品や冷凍食品、スナック菓子はぜひ控えるようにしてください。
加工食品や長期保存ができる食べ物に含まれる添加物には、亜鉛などのミネラルが吸収されにくくなるもののあります。全く無くすることは難しいですが、意識して遠ざけるようにしていきましょう。